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第一話「何気ない日常」
6月14日 AM8:00
僕はいつも通り学校へ行くために、少し焦げたトーストを片手でかじり、制服に着替えた。
ゆるんだネクタイを母に注意されながら、半分聞き流して急いで家を飛び出した。
バス停へ急ぐ僕の前に突然白い犬が飛び出してきた。
慌てて止ろうとしたので、足をつまずかせて両手を擦りむかせて転んでしまった。
その犬も驚いたのか、「キャン」と声をあげて急いで逃げて行った。
周りにはサラリーマンやOLがたくさんいて、笑われたり、仲間同士でこそこそ話しているのがわかった。
僕は急に顔が熱くなってしまい、その場から平然としたふりをして離れた。
バス停に着いた僕は、到着していたバスに急いで乗り込んだ。
毎日の事だが、満員のバスは本当に嫌気がさす。
混み合っている人ごみを揺られながら、眩暈がしそうな魅力的な香水の香りがした。
いつもと違う車内。男臭い普段と違い、いつまでもバスに乗っていたいと思った程だった。
あっけにとられて気がつくと、目的地に到着していた。
ポケットに押し込んでいた小銭を穿り、240円を支払ってバスを降りた。
僕は学校へと足を速めた。
…つづく
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